私は以前、岡山UAEセンターで子宮動脈塞栓術(UAE)の手術を受けました。
これはその時の記録です。
覚えている限り記録しておきたいと思いますが、何年も経っているので忘れていることも。。。
当時の資料を見返すと、「こんなことしてたんだ」とすっかり記憶から抜けている部分もちらほら。
もっと早く書き留めておけば良かったです。
子宮筋腫が見つかってからUAEと出会うまでの記録はこちら↓
<経験談>子宮筋腫と腺筋症で岡山UAEセンターで手術を受けるまでの経緯
手術当日
衝撃的な硬膜外麻酔
2014年11月29日(土)
朝は絶食し、8:30頃病院へ行きました。
病室は個室でした。
ホームページで確認すると、病室は4部屋あるそうです。
産婦人科医と放射線科医が1人ずつということもあり、一度に多くの患者さんを入院させるのではなく、一人一人の患者さんに手厚い治療をしてくれます。
急に知らない医師に引き継がれるという心配がなく、最後まで同じ医師に担当してもらえるというのは本当に心強いです。
点滴が始まり、いよいよ硬膜外麻酔。
硬膜外麻酔とは

脊髄を覆っている硬膜の外側に麻酔薬を注入する方法。
患者は処置台の上で横向きに寝転がり、体育座りのような格好で体を丸めます。
この時しっかり丸めておかないと注射針が入りにくくなってしまうそうです。
まずは背中に局所麻酔を行い、次に背中から背骨に注射針を刺し、カテーテルを挿入し、そのまま留置します。
そして手術開始とともに麻酔薬を流していくのです。
無痛分娩の時もこの麻酔方法が使われます。
UAEの手術を受けると、術後はかなりの激痛になるそうです。
医師は腫瘍の断末魔の叫びと表現していました。
この痛みは、通常の痛み止めは到底効かないレベルだそうです。
そこで使われるのが、この硬膜外麻酔という方法です。
ここで記憶に鮮明に残っているのが、背骨に針を刺す時です。
局所麻酔をされているので痛みはほとんどないのですが、ぶちっという膜が破れる音が聞こえました。
おそらく聞こえたのは私だけだと思います。
捻挫したらグキッって聞こえたり、骨折したらボキッ聞こえたりしますよね?
あんな感じで、体内を通って音が聞こえてきた感覚です。
そして尿管挿入もされたようですが、これは記憶にありません^^;
尿管挿入よりも硬膜外麻酔の音が衝撃的だったようです。
いよいよ手術(予想外の展開)

手術中ははっきりと意識があるので、医師と一緒にモニターを見て、会話をしていました。
体内にカテーテルがどんどん入っていく様子をモニターで見ることができます。
ちなみにこの手術を行ってくれるのは、産婦人科医ではなく放射線科医です。
全く痛みがないので、先生からの説明をしっかり聞きながら手術を受けていました。
一度は全身麻酔で開腹手術をしないといけないと思っていたのに、恐怖を伴わない手術を受けられていることに自分でも驚いていました。
「今から血管を詰めていきますね」
という医師の言葉を聞き、カテーテルから詰め物がでてくるところもしっかり見ました。
ここまでは順調だったのですが、ここから急に私の血圧が低下!
どんどん意識が遠のいていきました。
血圧を管理していたモニターからは、異常を知らせる音が鳴り響き、手術室は一気に慌ただしくなりました。
看護師さんが耳元で「しっかりして!こっちを見て!目を開けて!」と言っていますが、私には遠くで声をかけられてるような感覚。
そして意識が遠のくというより、強烈な睡魔が襲ってきてる感覚でした。
目を開けてと言われても、眠くて眠くて仕方がない。
このまま眠ってしまいたい。お願い、寝させて。と思っていました。
医師の指示ですぐに昇圧剤が投与され、医師は残りの作業を手早く行ってくれました。
昇圧剤が効いてきたのか、だんだん眠気がなくなり、私はあっちの世界にいかずに済みました。
手術室から出ると母が待っていました。
「途中、急に血圧が下がったんですが、無事終了しました」というような説明を受けていたと思います。
私は体温も下がっていたようで、顔色も悪くなっていたみたいです。
母が心配して手を握ってくれましたが、あまりに私の手が冷たいので驚いていました。
看護師さんも心配して、すぐにカイロを持ってきてくれました。
その後は安静にしていたら順調に回復しました。
腫瘍の断末魔の叫びとの闘い

手術後は体温も戻って、すぐに落ち着きました。
カテーテルは右足の付け根から挿入したので、右足は術後3時間は曲げてはいけないと言われました。
夕食はおにぎりが出されたと思います。
ちゃんと完食しました。
この病院の食事は毎回美味しかったのを覚えています。
母はずっと付き添ってくれていましたが、夜には予約していた近くのホテルに行きました。
そして私は下腹部の激痛と一晩中闘いました。
激痛と言っても「いたーい!!!」と叫ぶ感じではなく、「痛い痛い痛い痛い」と小声で呟く感じです。
硬膜外麻酔により定期的に麻薬入りの麻酔薬が注入されますが、痛みに合わせて注入量を増やすことができます。
手元に置いてくれてあるボタンを押すと、追加の麻酔薬が入ってくるしくみです。
「痛ければ我慢せずにボタンを押してくださいね」と説明がありました。
それなのに、最初はなぜか麻酔薬の増量に抵抗があり、ボタンを押しませんでした。
「我慢せずに」と言われていたのに、これくらいならまだ耐えられる、と頑張っていたのです。
そんな時、定期的に見回りに来てくれていた看護師さんが「痛そうなので増量しますね」とあっさりボタンを押しました。
そして「痛かったらこのボタン押してくださいね」とまた言われました。
看護師さんが追加投入してくれたおかげで、徐々に痛みが和らいできました。
が、ウトウトし始めるとまた痛みが。。。
「もう我慢する必要ないか」と思い、思い切ってボタンを押しました。
するとまた痛みがひいてきてウトウトします。
そしてまた痛み。ボタン。ウトウト。痛み。ボタン…
それを何度か繰り返し、気付くと朝になっていました。
入院2日目

2014年11月30日(日)
朝になり母が来てくれました。
「大丈夫だった?」と聞かれ、「大丈夫」と答えましたが、「なんか疲れた顔してるけど」と言われてしまいました。
それでも朝ご飯は完食。
食欲は落ちませんでした^^;
痛みは段々引いてきて、昼間はウトウトしたり、暇つぶし用に持ってきた漫画を読んだり、母と雑談したりしました。
夜になるとまた痛みを感じたけど、前日の夜ほどではなかったし、麻酔量の調節にも慣れてきたので眠れました。
入院3日目

2014年12月1日(月)
麻酔を切ってみることになりました。
もうほとんど麻酔の追加ボタンを押すこともなくなっていたので、麻酔を切っても痛みは出ませんでした。
そして無事に硬膜外麻酔のチューブが外されました。
母はもうあまり心配しなくなり(笑)、暇だからと病院周りを散歩したり、近くのショッピングモールに行ったりしていました。
退院

2014年12月2日(火)
最後に医師の診察を受け、退院しました。
手術を受けたとは思えないほど、体調はいつも通りで、痛いところは全くありませんでした。
もし開腹手術や内視鏡手術を受けていたら、体へのダメージはもっと大きかったと思います。
右足の付け根には注射の痕がありましたが、それもすぐに消えました。
そしてなんと!この時すでに手術前より筋腫が小さくなっていました!
筋腫の大きさ
日付 | 筋腫の直径 | |
2014年9月3日 | UAE前 | 4.9cm |
2015年1月18日 | UAEから1ヵ月半 | 3.6cm |
2015年7月5日 | UAEから8ヵ月 | 3.4cm |
私の場合、筋腫の場所が悪く、また筋腫が大きくなっているせいで、受精卵が着床するはずのスペースが圧迫されてしまっていました。
そのため着床するスペースがなくなっていて、妊娠できない状態になっていました。
しかしUAEのおかげで筋腫が小さくなり、受精卵が着床するスペースがキレイにできていました。
先生も「この状態なら妊娠に影響はありませんよ」と言ってくださり、本当に嬉しかったです。
治療費について

治療費
岡山UAEセンターでの治療費は、検査代・手術代・入院費・食事代全て含め63万円でした。
自由診療なので、保険は使えません。
2014年の診療報酬改定で、UAEは保険適応になっています。
ただしそれは「エンボスフィア」という塞栓物質を使用した場合に限るようです。
それぞれの病院によって採用医薬品は異なりますので、事前に病院に確認してください。
この年はそれ以外に55,230円の医療費がかかったので、合計で685,230円です。
医療保険
この時の私は、「女性特有の病気に関する医療保険」に入っていませんでした。
ですので保険会社から支払われるのは入院費のみです。
このときは20,000円いただきました。
「女性特有の病気に関する医療保険」は、年齢にもよりますが、すでに加入している医療保険に数百円程度追加するだけで加入できたりします。
まさか自分がこんな手術を受けると思っていなかったので加入していませんでしたが、入っておけばよかったと本当に後悔しました。
しかもこの治療の後、5年間は加入できませんでした。
女性の方でまだ加入されてない方は、ご自分の保険プランを是非見直していただきたいと思います。
確定申告で医療費控除
私は確定申告で医療費控除を行いました。
医療費控除の金額は、実際に支払った医療費の合計額-保険金で補填される金額-100,000円です。
私は20,000円の入院給付金を頂いたので、565,230円が医療費控除の対象となります。
685,230円(医療費)-20,000円(入院給付金)-100,000円=565,230円(医療費控除の対象)
40,457円還付されました。
支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けることができます。
詳しくは国税庁のHPをチェックしてください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm
まとめ
保険が効かなかったので治療費は高額になりました。
確定申告しても、戻ってくる額は4万円ちょっと。
ありがたいですが、個人的な感想としてはもう少し返ってきてほしかったです。。。
それでも私はUAEを選んで良かったです!
体の負担が少ないのが本当に嬉しいです。
手術後は地元の産婦人科で定期的に筋腫の大きさをみてもらっていますが、もちろん大きくなっていません。
後遺症もありません。
この手術方法を教えてくださった先生、手術をしてくださった先生、岡山UAEセンターのスタッフのみなさんには、感謝してもしきれません。
子宮筋腫で手術する全ての人がUAEに向いているわけではないと思います。
信頼できる主治医の先生によく相談して、みなさんが納得いく手術法を検討してください。
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