不妊の血液検査では異常がなかった私。
そこで2019年9月25日(水)、卵管造影検査を受けました。
今回はその時の検査方法、検査結果、費用についてまとめます。
卵管造影検査とは
専用の注入器で造影剤を注入し、卵管がつまっているかどうかを調べる検査です。
造影剤を用いて撮影を行うと卵管の疎通性だけでなく、子宮の形や大きさ、卵管の走行までわかります。
この検査により、癒着していた卵管が開通して妊娠したという例もあります。
絶食は?
検査日当日、私は普通に朝ごはん、お昼ご飯を食べました。
検査は16時からでした。
病院に5分前に到着した瞬間、「あれ?絶食しないといけないんだっけ?」と急に不安になりました。
検査の説明書をいただいていましたが、それは家にあるし、4週間前にもらった日は読みましたがそれ以降読んでいません。
診察室に入ってすぐ「先生、絶食でしたっけ?」と確認しました。
先生は「いや、別に絶食しないとってわけじゃないですよ。たまに検査中に気持ち悪くなる方がいらっしゃるから、そういう時は胃に何も入ってない方がいいですけどね」と言われました。
生理最終日で、まだ少し出血があるけど検査できる?
卵管造影検査は生理終了直後にするのがいいと言われ、今までの周期から検査日を決め、予約をとっていました。
しかし今回に限って生理が3日遅れてしまい(今までは遅れても2日でした)、予定通りなら、生理終了日から3日後の検査のはずが、生理最終日になってしまいました。
当日の出血量はかなり少ないけど、まだ少し出血しているという状態でした。
先生に伝えると、「とりあえず一旦見てみましょう」と内診台に上がることになりました。
この検査は造影剤を入れていく検査なので、出血があるとそれが逆流してしまうそうです。
ただ通常の生理中も多少は逆流しているといわれているらしく、出血量が少ないなら問題ないということでした。
実際に超音波で確認してもらうと、「これくらいなら大丈夫でしょう」と言われ、予定通り検査をすることになりました。
検査の前の下準備(カテーテル留置)痛みは?
検査室に行く前に、内診台でカテーテルを入れておきます。
その後カテーテルを入れたまま、検査室まで歩いていく予定でした。
まずは内診台で膣を広げる器具を入れ、消毒をし、カテーテルを入れるのですが、カテーテルを入れられたことは全く気付かず、先生に「すんなり入りましたよー」と言われ、カテーテルが入ったことを知りました。
その後はカテーテルが抜けないよう、先端のバルーンに生理食塩水を入れて膨らませます。
その時先生が看護師さんに「1mlをゆっくり入れてください」と指示し、生理食塩水が入りました。
その時が激痛でした。
急に痛みが襲ってきて「痛いです!痛い!いたーい!」と言いました。
すると先生が「では0.5ml抜きましょう」と言ってくださり、生理食塩水が半分抜かれて、少し痛みがひきました。
生理食塩水が抜かれたということは、先端のバルーンが小さくなっていて抜けやすくなるということなので、先生はそれを心配していました。
そして先生と看護師さんに「今のが痛かったら、検査の時は辛いかもしれないね」と言われ、恐怖が増幅されました。
その後はカテーテルの先端から出ている管を太ももに貼り付け、下着を着け、検査室まで移動します。
しかし私は、先程の痛みでまともに歩ける状態ではなく、車いすに乗って移動しました。
下着を着ける時に看護師さんにナプキンを渡されたので、それを装着しました。
いよいよ造影検査
レントゲンで造影剤の流れを見ながら行うので、レントゲン室で行われます。
レントゲン室にあるのは内診台ではなく、硬い台でした(上の写真のようなイメージです)。
下着をとると、ナプキンに茶色いものがついていました。
先生に出血したかもと伝えると、「それはたぶん消毒液なので、心配いりませんよ」とのことでした。
診察台に上がり、スカートをまくり上げて仰向けになります。
看護師さんがすぐにタオルをかけてくれました。
技師さんがレントゲンの機械を動かしたり、ベッドを上げたりして位置を調節します。
そしていよいよ検査です。
まずは造影剤を入れてない状態で一枚レントゲンを撮影します。
そのあと膝を立て、足を広げ、先生が造影剤を入れます。
「ゆっくり入れていきますね」と言われてから、少しずつ痛みが出てきました。
ずっと足の指を曲げたり開いたりして、なんとか気を紛らわせるという感じでした。
最初はモニターを動画モードにして、リアルタイムで造影剤の流れを見て、時々その瞬間を撮影するという感じで検査が続きました。
開始早々、先生が「あら、もう右側の卵管からシャーシャー出てきましたね。」と言いました。
(その言い方がちょっと面白かったのですが、痛みに耐えていたので笑うほどの余裕はありませんでした。)
しかしいつまで経っても左側の卵管から造影剤が出てこないようです。
そして「造影剤はまだ全部入れてないけど、もうここで終わりにしましょう」と言われました。
私が痛がっているし、これ以上造影剤を注入しても結果は変わらないので、ここまでで中断ということになったんだと思います。
検査時間は3分くらいだと思います。
カテーテルを抜き、消毒をして終わりました。
カテーテルを抜くと嘘のように痛みがなくなり、診察室までは歩いて戻れました。
卵管造影の結果
診察室に戻り、卵管造影検査の結果を聞きました。
普通は造影剤が子宮を満たし、子宮の形が確認でき、そこから卵管に造影剤が流れていくという動きをするそうです。
しかし私の場合、子宮を満たす前に右側の卵管に造影剤がどんどん流れていったそうで、右側は間違いなく通っているとのことでした。
また卵管を通った後、腹腔内にキレイに広がっているので、癒着もないという診断になるそうです。
問題は左側です。
左側に造影剤が流れているのは確認できませんでした。
「この白い線は違いますか?」と思わず聞きたくなるような線があったのですが、造影剤を入れる前に撮った写真にも写っていたので、どうやら関係ないようです。
では完全につまっているのかというと、そうとも言い切れないそうです。
先生によると、もしかしたら子宮が少し回転していて、正面からは見えないだけかもと言われました。
実はカテーテル挿入前に、先生が超音波で子宮の向きを確認していました。
その時、子宮が少し左に向いていたそうです。
そうなると左側の卵管が通常よりも背中側にある可能性があるらしく、正面から見た時に子宮に隠れて見えなくなっているかもしれないのです。
今後の方針
卵管が詰まる原因は分からないことも多いそうですが、菌の感染による炎症の可能性があるそうで、感染しているかどうか調べることになりました。
もし感染していれば抗生物質等で治療しますが、感染が確認できなければ原因不明ということになりそうです。
もしくは本当に左の卵管が隠れているだけで、本当はつまっていないのかもしれません。
感染しているかを調べるため、採血を行いました。
結果は郵送してもらうことになったので、もし「受診が必要」と書かれていれば感染していることになります。
感染していなければタイミング法を行うことになるので、次回の生理がくれば連絡するということになりました。
検査直後の妊娠は大丈夫?
先生からは、今周期はタイミングをとるのはやめておくよう言われました。
造影剤を使用した影響と、レントゲンで放射線を浴びた影響が出るかもしれないからということでした。
「影響が出るんですか?」と聞くと、「まぁ念のためやめておいた方がいいというくらいですけどね」と言われました。
帰宅後ネットで調べると、卵管造影直後の妊娠はOKという先生とNGという先生に分かれるようです。
実際に卵管造影検査直後に妊娠したけど、赤ちゃんに影響はなかったという人はたくさんいます。
私の場合、もし左の卵管が詰まっているとすれば、右から排卵された月が勝負です。
私は排卵痛を感じるタイプで、思い返せばこの数ヶ月、いつも左側に排卵痛がありました。
そしてずっと妊娠できないでいるので、もし今回の排卵が右側なら、できればタイミングをとりたいと思っています。
排卵は、毎月右側と左側のどちらかから。
でも左右交互というわけではないので、いつ右側から排卵してくれるか分かりません。
先生からは「1年単位で見れば、右と左は半々くらいになってるはずだけどね」と言われましたが、それが絶対とは言い切れないはずです。
また卵管造影検査後の半年は、妊娠しやすいゴールデンタイムと言われていますが、特に最初の3ヵ月が妊娠しやすいらしいのです。
そのうちの1回を逃す気にはどうしてもなれません。
もしも右側から排卵痛を感じたら、夫に相談してみる予定です。
私が調べた限り、医療機関のサイトのほとんどが卵管造影検査直後の妊娠でも問題ないと書いています。
それも夫にしっかり見てもらい、2人で決めたいと思っています。
検査後の痛み、薬、出血について
検査後は抗生物質が投与されました。
フロモックス(セフカペンピボキシル)という薬を毎食後に2日分です。
出血は3日間続きました。
少量で、日を追うごとに少なくなっていきました。
痛みは2日目までありました。
激痛ではなく、弱い痛みを子宮と卵巣に感じました。
仕事はほとんど座っているだけなので、弱い痛みが気になりながらも働けました。
帰宅後は夫に痛みがあることを伝え、ほとんど家事をせずゆっくり過ごしました。
医療費
この日の医療費は6,750円でした。
この日の明細は以下の通りです。
基本料 | 外来診療料 | 73点 |
小計 | 73点 | |
検査料 | グロブリンクラス別クラミジア・トラコマチス抗体 | 206点 |
血液採取(静脈) | 30点 | |
検体検査管理加算 | 40点 | |
免疫学的検査判断料 | 144点 | |
小計 | 420点 | |
X線料 |
|
1685点 |
小計 | 1685点 | |
その他 | 処方箋料 | 68 |
一般名処方加算2 | 4 | |
小計 | 72 | |
包括項目 | (ポピドンヨード外用液10%) 10mL | (1685点) |
小計 | 0 |
まとめ
私の場合、検査中よりも、検査前のカテーテルを留置する時が痛かったです。
稽留流産の手術の時も前処置が痛くて辛かったので、それを思い出しました。
どうして女性ばかりこんな思いをしなければならないのだろうと思ってしまいますが、自分が妊娠を望み、妊娠できない理由を知りたいので仕方がないことですよね。
しかもこの検査の後はゴールデンタイムが待っているので、本当に妊娠できれば、痛みに耐えた甲斐があるだろうと思います。
ただ私の場合は、この検査にそれ以上の意味があったかどうかは分かりません。
正直微妙だと思っています。
血液検査で菌の感染が分かったとしたら、この検査に意味があったと思えます。
でももし感染が確認できなければ無意味だったかも。
なぜなら左側の卵管が詰まっているかもしれないというのは、子宮が少し回転していたことを考えると、「詰まっている疑いがある」というハッキリしない結果にしかならないからです。
「もしかしたら造影剤は左側も流れていたかもしれないけど、それが隠れて見えないだけかも」と先生に言われたとき、なんとも言えない気持ちになりました。
「結局分からんのかい!」と突っ込みたくなりました。。。
私は以前稽留流産をしているのですが、流産に至っているということは一度着床まではできているということになります。
つまり少なくとも片方の卵管は通っていることが証明されているのです。
今回の検査で、右側は間違いなく通っていることは分かりました。
今後は排卵期に先生に診てもらって、右の卵巣からの排卵ならタイミング法をしてみます。
ただ左の卵巣からの場合、左の卵管も通っている可能性があるので、一応タイミング法をするつもりでいます。
でもそれなら、結局毎月タイミング法をすることになるので、検査をしなくても良かったような。。。
まぁ右側は間違いなく通っているということが分かっただけでもよしとするか。。。
[contact-form-7 id=”391″ title=”無題”]