稽留流産の手術後、半年以上経っても妊娠しないので、病院で検査してもらうことにしました。
その時に不妊に関するパンフレットを3冊いただきました。
- 赤ちゃんがほしいあなたへ 知っておきたい、不妊の基礎知識
- 不妊症の検査を受けられる方へ Infertility & Checkup
- 「赤ちゃんを欲しい」とお望みの方へ ~検査・治療などのご紹介~
自分の知識を深めるためにも、その3冊の内容をまとめておこうと思います。
今回は妊娠のプロセスについてまとめます。
妊娠のプロセス
妊娠は、元気な精子と1個の卵子が出会うところから始まります。
排卵はひと月に1回ですから、妊娠できるのは月経周期のうち限られた期間だけ。
しかも夫婦生活のタイミング、精子や卵子を作ったり育てたりする生殖器の状態などがよい条件で整っていなければ成立しないのです。
1.卵子の成熟
卵巣の中では何万個という卵子がホルモンの刺激を受けるまで眠っています。
月経が始まるとそのうちの数個が目覚め、複雑なホルモンの刺激によって発育し、月経周期の14日目には卵子の入った卵胞は2cmにまで成長します。
2.排卵
排卵を刺激するホルモン(黄体化ホルモン(LH))が脳下垂体から急激に分泌され、卵胞は破裂し卵子は排出されます。
排卵された卵子は卵管采(らんかんさい)から卵管に取り込まれます。
その寿命は約24時間といわれています。
3.精子
男性の精巣内で毎日膨大な数の精子が作られています。
刺激によって射精された精子は膣に放出された後、その何分の一かは排卵期に子宮口から分泌される頚管粘液に乗り移ります。
しかし、子宮内を上昇し卵管にまで達するのは数百の精子でしかありません。
精子の寿命は一般的には約72時間程度といわれています。
4.受精
卵管膨大部で活動が活発になった精子の中の一個が透明帯と呼ばれる卵子の殻を破って卵細胞内に侵入し卵子の細胞を刺激します。
そして、卵子の核と精子の核が融合し受精が成立します。
受精卵は翌日には細胞分裂し胚(はい)となります。
5.着床
卵管の中を分裂を繰り返し、細胞数を増やしながら数日かけて通過し胚盤胞(はいばんほう)となって子宮に達し、ここで透明帯という胚を包んでいた殻から抜け出した後に子宮内膜に潜り込みます。
ここまで7日程度です。
これが着床という現象で、その後、胚は子宮内で保護され育成され妊娠が成立します。
妊娠とホルモンの関係
ホルモンは、脳と生殖器が情報を伝え合うために重要な「信号」の役割を持ちます。
女性の月経周期に合わせて分泌されるホルモンの働きは、ひとつひとつ妊娠と深く関わっています。
- 月経になれば、まず脳下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌され卵巣の卵胞が発育します。
- 卵胞からは女性ホルモンである卵胞ホルモンが分泌されます。
- 卵胞が十分発育しますと、今度は脳下垂体から黄体化ホルモン(LH)が急激に分泌され排卵が起こります。
- 黄体に移行し黄体ホルモンが分泌され妊娠の準備がなされます。
ホルモンの分泌と基礎体温の関係
女性の身体は、月経周期に合わせて常に変動を繰り返します。
基礎体温が2層に分かれているのも、ホルモンの分泌によるものです。
月経が始まってから排卵までは低温相で、排卵後は高温相になります。
実際ここまでキレイなグラフになる方は少ないのではないでしょうか。
別のパンフレットにはもっとガタガタなグラフが書かれていました。
このようなガタガタなグラフになっても心配することはないようです。
ただあまりにガタガタで心配なら、一度婦人科の先生にグラフを見ていただくと良いと思います。
まとめ
女性の身体は本当に複雑にできていて、妊娠に至るまで様々なプロセスを踏まなければならないことが分かりました。
そのどれが欠けても妊娠に至らないので、妊娠は本当に奇跡的なことだと感じます。
これらのプロセスがスムーズに滞りなく運ぶよう、自分の身体を大切にし、なるべくストレスなく穏やかに過ごすことも、妊活には重要なことだと思います。
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