最近「夢をかなえるゾウ4」を読みました。
この物語はガネーシャというゾウの神様が、絶望している主人公の夢を叶えるためにアドバイスをするストーリーですが、そのアドバイスを実践することで私たちも夢に近づけるそうです。
そのアドバイスの中に死後に必要な手続きを調べるというのがありました。
これからシングルマザーになる私にとって、息子のためにも調べてみようと思いました。
調べて一覧にしておけば、いざという時息子の役に立つと思ったからです。
こちらの一覧表は会社員(フル勤務)でシングルマザーの私が死亡した時に必要な手続きをまとめています。同じ境遇の方は是非参考にしてください。
死亡直後の手続き
まずは死亡直後の手続きです。これらの手続きには期限があるのできちんと行わなければなりません。死亡直後は精神的にも辛くきちんと手続きができるか不安になるかもしれませんが、葬儀社が代行してくれることも多いようです。
死亡診断書の受け取り
死亡後に医師から死亡診断書が渡されます。死亡した日時や死亡の原因等が書かれています。用紙の左半分が死亡届、用紙の右半分が死亡診断書(または死体検案書)になっています。これを渡されたら何枚かコピーしておきましょう(5枚以上)。その後の手続きで必要になる場合があります。
死亡診断書と死体検案書の違い
亡くなった場所 | 費用 | |
死亡診断書 | 病院 | 3,000円~10,000円 |
死体検案書 | 病院以外(自宅も含む) | 30,000円~100,000円 |
コピーをし忘れたら
死亡診断書はその後の手続きで必要になる場面が多々ありますので5~10枚程コピーしておくと良いです。死亡診断書の横に死亡届があり、死亡届を提出すると死亡診断書も一緒に提出することになりますが、死亡診断書は返してもらえないので注意が必要です。
もしコピーせずに死亡届を提出した場合は、死亡診断書を病院に再発行してもらいましょう。再発行手数料がかかりますので、コピーを忘れないよう注意してください。
死亡届・埋火葬許可申請の提出
引用:https://www.souzoku-isan.net/tetsuzuki/
死亡届と埋火葬許可申請は同時に提出することになります。
死亡届は先ほどの死亡診断書の左側です。氏名や住所など必要箇所を記入して提出します。
埋火葬許可申請は、埋葬・火葬の許可を得るものです(日本では99%火葬です)。こちらの用紙は役所にありますので、死亡届を提出する際に窓口で記入することになるでしょう。
死亡届と埋火葬許可申請が受理されると火葬許可証が発行されます。こちらは火葬の際必要になるので大切に保管しましょう。
世帯主変更届
世帯主が亡くなった場合は死亡届と一緒に世帯主変更届を提出します。ただし残された家族が1人の場合は世帯主変更届は不要です。
私が亡くなった場合、残されるのは息子だけになるので世帯主変更届は不要ということになります。
埋葬許可証の提出
火葬が無事終わると、火葬許可証に「火葬済み」の印が押されて返却されます。この書類が埋葬許可証になります。こちらは墓地に納骨する時に墓地・霊園の管理者に提出します。埋葬許可証が渡されてから納骨(四十九日の法要)まで1か月以上ありますので、大切に保管しましょう。
その他の手続き
死亡後に行うべき公的手続きもあります。これはその故人の立場(年齢・会社に勤務しているか・年金受給者か等)によって変わってきます。
ここでは会社員で年金も介護保険も受給していない人が亡くなった場合の手続きを記載しています。
相続税の申告・納税
相続税はいくらからかかるかご存知でしょうか。
法定相続人が1人なら3600万円から、2人なら4200万円から、3人なら4800万円からだそうです。
我が家はシングルマザーで子供1人なので3600万円からということになります。3600万円…。今の私には程遠いですが、息子が相続税を支払わなければならないようになるくらい稼いで貯めておきたいので、一応手続きリストに入れておきます(笑)
申告先:管轄の税務署
埋葬費の請求
こちらも私が会社員として協会けんぽに加入しているので受け取ることができます。金額は5万円です(加入している組合によっては増額されることもあります)。埋葬式の相場は20万円~30万円かかるので5万円では足りませんが、こちらももらえるならもらっておくべきです。
請求窓口:協会けんぽ
死亡一時金の請求
年金を受け取らないまま死亡してしまった場合、遺族は死亡一時金を請求できます。
死亡一時金の支給額
保険料納付期間 | 一時金の額 |
36月以上180月未満 | 120,000円 |
180月以上240月未満 | 145,000円 |
240月以上300月未満 | 170,000円 |
300月以上360月未満 | 220,000円 |
360月以上420月未満 | 270,000円 |
420月以上 | 320,000円 |
上の写真は私のねんきん定期便です。これを見ると私の保険料納付期間は現時点で213月なので、支給されるのは145,000円ということになります。正直少ないと思いました。だってこれまでの保険料納付額の合計は6,835,128円ですよ( ノД`)シクシク…
遺族基礎年金と遺族厚生年金
老齢基礎年金の受給資格が25年以上ある会社員が死亡した場合、遺族は遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方を受け取ることができます。会社員は国民年金と厚生年金の両方に加入しているためです。
今の私は受給資格が213月(約17年)なので受給できません。せめて子どもがこの2つを受け取れるようになってから死にたいと思いました^^;
請求窓口:年金事務所
生命保険金の請求
シングルマザーになるまでは生命保険に加入していませんでした。私と夫の生きている方が働けば子供を養うことができると考えたので、お金を生命保険の保険料に充てるのではなく投資に充てることにしたのです。
しかしシングルマザーになればそういうわけにはいきません。私が死ねば子どもが困ります。そこで離婚後に生命保険に加入する予定です(現在は離婚協議中でまだ加入していません)。
請求窓口:保険会社
預貯金の名義変更
私名義の預貯金は全て息子名義になるでしょう。
どの金融機関に預貯金があるか一覧にしておくことで後々息子が困らないようにしておこうと思います。
窓口:各金融機関
証券口座の名義変更
私は楽天証券を利用して投資をしています。この証券口座の名義も息子に変更する必要があります。
窓口:楽天証券
車の名義変更または売却
忘れがちなのが車の名義変更です。ただ息子が免許を取る前や、既に車を持っている時に私が死亡した場合、私名義の車は必要ないので売却することになるでしょう。
スマホ・クレジットカードの解約
これらも1つ1つ息子に対応してもらわないといけません。
なるべくスムーズに対応できるよう、現在使用しているスマホのキャリアやクレジットカード会社を一覧にしておこうと思います。
まとめ
死後の手続きをまとめると、思った以上にやる事があって驚きました。死後の手続きと一括りに言っても、故人の立場によって請求できたりできなかったり、請求先が違ったりと、難しい仕組みになっています。
注意が必要なのが、もらえるお金はこちらから請求しないといけないということです。お金を取るときはしっかり取るけど、あげる時は請求した人にしかあげないよという仕組みです。「あなたはこの給付金を請求できますよ」という親切なお知らせも送ってはくれないでしょう。遺された家族が請求を忘れることなく、なるべくスムーズに必要な手続きができるよう一覧にまとめておくのはとても大切だと感じました。
また時が経てば生活環境が変わったりして請求するものや請求先が変わったりします。そのため定期的にリストを見直して更新する必要があると思いました。
それと今私が死ねば公的な機関からもらえるお金はあまりにも少ないと感じました。子どもがまだ1歳なので真剣に考えなければなりません。貯金、投資や生命保険の受け取り額など今のままでいいのか見直してみたいと思います。