稽留流産の手術後、不正出血が続き、手術の取り残しがあったことが発覚しました。
取り残し発覚まで病院を転々としてしまったこともあり、経緯がややこしくなっていますが、ここに書き留めておきたいと思います。
妊娠発覚から稽留流産の手術を受けるまでの話はこちら↓↓
手術後~診察
稽留流産の手術の日に抗生物質・子宮収縮剤・止血剤が処方されて、処方された薬を全部飲み切りましたが、なかなか出血は止まりませんでした。
出血量は少しずつ減っていく感じで、完全に止まるまで一週間くらいかかりました。。
ネットで他の方の体験談を読んでみると、手術後の出血が長引くのは珍しいことではないようだったので、あまり気にしないようにしていました。
手術から11日目の2018年10月24日(水)、経過観察のため診察を受けました。
子宮の中はキレイになっていると言われて安心しました。
最初は先生に「生理を3回くらい見送ったら、また妊娠に臨まれてもいいですよ」と言われました。
でも私はこの時34歳で、少しでも早く妊活を再開したかったので、「やっぱり3回くらい見送った方がいいですか?」と聞くと、「いやまぁ実際はそんなに見送らなくてもいいんですけどね。最初の生理がきたら妊活始めても大丈夫ですよ」と言われました。
ネットで調べてみると、稽留流産の手術後、すぐに妊娠できる人もいるようです。
ただ生理を3回くらい見送ると、子宮の状態が安定し、生理の周期も安定するので妊活しやすいようです。
手術のついでに風疹抗体検査をしてもらっていましたが、私も主人も抗体があるそうで、予防接種の必要はないと言われました。
2回目の生理で異常出血
手術から8週後の12月15日(土)に1回目の生理が始まりました。
妊娠してから2ヵ月間生理から解放されていたので、正直めんどくさいものが始まったという気持ちもありましたが、ようやく妊活できる!とも思いました。
この生理はいつも通り6日で終わり、何も異常はないように感じました。
いつもほぼぴったりの28日周期なので、通常なら次の生理は1月12日くらいにきます。
しかしそれより8日も早い2019年1月4日(金)に出血が始まりました。
最初は「やっぱり手術したからまだ周期が整わないのかな」と主人に話していましたが、10日経っても出血が止まりません。
さすがにちょっと異変を感じ産婦人科へ行きました。
この時の私はかかりつけの産婦人科を変えようと考えていて、手術を受けた時とは違う病院に行きました(これが経緯がややこしくなる原因です)。
問診とエコー検査の後、「まぁ流産の手術の後だし、特に心配はないと思います。出血はそのうち止まると思いますよ。このまま自然に止まるのを待ってもいいけど、ホルモン剤を飲んで止めてもどちらでもいいです。どちらにしますか?」と言われました。
いや、どうすればいいか私が聞きたいんだけど!と思いましたが口には出さず、「じゃあ薬飲みます」と言いました。
ネットでもいろいろ調べていましたが、手術後の1回目の生理が長引く人がいても、2回目の生理が長引くという体験談を1つも見つけられませんでした。
それにこんなに出血が続いたことがなかったので、「そのうち止まる」なんて悠長な気持ちにはなれなかったのです。
すると先生は「では10日分薬を出しておきます。ただこの薬は妊婦は飲んではいけないので、一応飲む前に市販の妊娠検査薬で検査してください」と言いました。
え!?私、妊娠の可能性ないでしょ!?
さっきエコーで子宮の中見たじゃん!
てか今検査してくれればいいじゃん!!
と心の中でツッコミまくりました。。。
病院で妊娠検査をすると市販薬を買うよりお金がかかるので、これは先生の優しさだろうと思うことにしました^^;
検査薬を使うとやっぱり陰性でした。
ホルモン剤は10日間かかさず飲みました。
この時の処方内容
プラノバール配合錠 1錠
1日1回夕食後 10日分
薬を飲み切っても出血は一向に止まりませんでした。
薬を飲んでも止まらなかったら再度受診するよう言われていましたが、あの先生にはもう診てもらいたくないと思い、またまた別の病院に行くことにしました。
取り残し?それとも子宮筋腫?
1月26日(土)同僚に教えてもらった産婦人科に行きました。
出血が始まってからこの時既に23日経っています。
ここではエコー検査が始まってすぐ「はい、出血の原因分かりました!」と言われ、びっくりしました。
ベテランの先生はすごいなーと思っていたら「手術の取り残しがありますね」と言われ、更にびっくり!
これには本当に衝撃を受けました。
だって手術後の検査でも異常なかったし、「子宮の中はキレイになってますよ」と言われていたので。。。
その時私は診察台の上から先生と同じモニターを見ていて、「ここの黒いやつね」と教えてもらいました。
でも私、思ったんです。
「あれ?ここって前からこんな黒い影があったような…」と。
私は以前から子宮筋腫があり、手術も受けたし、その後の経過観察も定期的に受けていました。
そのため何度もエコーのモニターを見ていたんです。
「先生、私この辺りに子宮筋腫があるんです」と伝えましたが、「いやこれは取り残しだね。一刻も早く手術した方がいいよ。今日このまま手術して帰る?」と言われました。
そんなに緊急とは思っておらず驚きましたが、その日の午後はマイホームの引き渡しの日でした。
それを先生に伝えると、「あー、それじゃダメだね」と、今すぐ手術という案はなくなりました。
その後も手術の予定を話し合っていると、「やっぱり手術した病院で診てもらう方がいいかもしれないね。手術のやり直しってことなら追加の手術代はかからないかもしれないよ」と言われました。
ただ私には一つ気になることがあり、先生に聞いてみました。
「取り残しがあるってことは、手術した先生の腕が悪いということではないのでしょうか?」
すると先生は「そういうわけではないよ。あなたの場合は筋腫があるからね。筋腫があると、その部分はかき出しにくいから、内容物が残ってしまうことがあるんだよ」と言いました。
もしかしたら、他の先生のことを悪く言えないのかもしれませんが、私はこの説明に納得することにしました。
それと「10日間飲んだホルモン剤だけど、あれを飲んだら取り残しが出てくる場合があるからね。もう少し様子をみると勝手に出てくるかもしれないよ」とも言われました。
流産後のプラノバールについて
流産後、子宮内に妊娠時の成分が残っているとダラダラと出血が続きます。
もう一度、掻爬(そうは)手術をすることもありますが、薬によって洗い流す場合もあります。
その時によく使われる薬がプラノバールだそうです。
出血とともに子宮内容物が洗い流されるそうです。
ピンセットで取り出された取り残し
前回の診察から4日後の1月30日(水)に、流産の手術をしてもらった病院を受診しました。
この時は出血開始から27日が経過しており、まだ少量の出血が続いていました。
先生に経緯を説明し、エコーで見てもらいました。
すると「この黒い影は取り残しではないですね」と言われました。
やはり以前からある筋腫だったようです。
しかし次の言葉に驚きました。
「中に取り残しはないんですが、目の前に何かが見えてるので、ピンセットで取ってみますね」と。
イマイチ状況が飲み込めないまま「はぁ」と答えると、「はい、取れました。見てみます?」と言われ、「はい」と返事をすると、「ほら」と、腰のあたりのカーテンを少し開けてピンセットで掴んだ物を見せてくれました。
それを見て、私は一瞬言葉を失いました。
直径3㎝くらいの、血まみれの何かがあったのです。
(あまりの衝撃だったので3㎝くらいに見えましたが、実際はもっと小さかったかもしれません。)
ピンセットの正確な長さは分かりませんが、ピンセットで取れる距離のところにそんな塊があったとは信じられませんでした。
違和感はなかったし、ピンセットで取る時も何も感じませんでした。
前回の診察でも、前々回の診察でもそんなことは言われなかったので、ホルモン剤の作用で自然とここまで出てきてたのかもしれません。
一人でいる時にあんなのが出てきたら気を失いそうなので、診察まで体内に留まってくれて良かったです^^;
私は血まみれの物が体内から出てきて心臓がドキドキしているのに、先生はいたって冷静に説明してくれました。
「出血の原因はこれだろうから、もう出血は止まると思います。これが取り残しかどうか調べるために、検査に出しておきますね」と。
その日はいつもより出血が多かったのですが、次の日からピタッと止まりました。
検査結果
一週間後の2月6日(水)に検査結果を聞きに行きました。
やはりあれは手術の取り残しだったようで、これで稽留流産に関する問題が全て終わりました。
もし取り残しではなく、別の病気だったらどうしようとも考えていたので、検査結果を聞いて安心しました。
振り返って
妊娠が分かり喜んでいたのに、稽留流産という結果になりとても辛い思いをしました。
しかもそれだけではなく、手術の取り残しまであるとは。
病院を転々としたことで、とてもややこしいことになりました。
最終的には再手術にならずに済んだので、振り返ってみれば「これはこれで結果オーライかな」と思えますが、当時の私は出血の原因が分からず、信頼できる医師にも出会えず、不安な日々を過ごしていました。
信頼できる医師に出会えることはとてもラッキーだと思います。
いろんなブログを見ても、医者に不信感を持っている方は少なくありません。
次の妊娠の時には、自分と波長の合う、心から信頼できる医師に出会いたいです。
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